【介護保険】令和8年6月介護報酬改定のポイント令和8年6月介護報酬改定|介護職員等処遇改善加算に「Ⅰイ・Ⅱイ・Ⅰロ・Ⅱロ」が追加【介護事業所・地域包括向け解説】

2026年6月の介護報酬改定では、処遇改善制度の見直しにより
介護職員等処遇改善加算の区分が拡充されます。

今回の改定では、新たに次の区分が追加されます。

  • Ⅰイ
  • Ⅱイ
  • Ⅰロ
  • Ⅱロ

この制度は、
介護職員等処遇改善加算
として、介護職員などの賃金改善を目的とした加算です。

また、制度の方向性は
第253回社会保障審議会介護給付費分科会
で示されています。


今回の改定のポイント

今回の処遇改善加算の見直しでは、主に次の3点が大きく変わります。

①加算区分の拡充

従来の加算区分に加えて

  • Ⅰイ
  • Ⅱイ
  • Ⅰロ
  • Ⅱロ

という区分が追加されます。


②介護職員から「介護従事者」へ対象拡大

これまで主に対象だった

介護職員

だけでなく、次のような職種も対象となります。

  • 介護補助者
  • 看護職員
  • リハビリ職員
  • 生活相談員

つまり、事業所全体の処遇改善が目的となっています。


③生産性向上の取り組みを評価

新しい区分では

  • ICT導入
  • 業務効率化
  • 介護ロボット活用

などの取り組みを行う事業所が評価されます。


「イ」と「ロ」の違い

今回の改定では、加算区分に

イ / ロ

が導入されます。

区分内容
従来の要件
生産性向上要件あり

つまり

ロ区分の方が加算率が高い可能性があります。


Ⅰイとは

Ⅰイは、処遇改善加算の上位区分です。

主な要件

  • 賃金改善の実施
  • キャリアパス要件
  • 職場環境改善

比較的多くの介護事業所が取得している
従来型の加算区分に近い内容です。


Ⅱイとは

Ⅱイは、Ⅰイより要件が緩やかな区分です。

特徴

  • 小規模事業所でも取得しやすい
  • 加算率はⅠイより低い

ただし、次の対応は必要です。

  • 処遇改善計画書
  • 賃金改善

Ⅰロとは(生産性向上型)

Ⅰロは、Ⅰイの要件に加えて

生産性向上の取り組み

を行っている事業所が対象となります。

  • 介護記録システム導入
  • ICT活用
  • 介護ロボット
  • 業務改善

これにより、加算率が上乗せされる可能性があります。


Ⅱロとは

Ⅱロは、Ⅱイの要件に

生産性向上の取り組み

を追加した区分です。

特徴

  • 小規模事業所でも取得可能
  • ICT導入などで評価

地域包括支援センターへの影響

地域包括支援センターでも、新たに処遇改善サービスコードが追加されます。
介護保険事務処理システム変更に係る参考資料(その1)(令和8年2月26日事務連絡)

介護報酬の算定構造のイメージ(R8.6.1 )(案)

介護予防・日常生活支援総合事業の算定構造のイメージ(R8.6.1 )(案)


介護人材確保への対応

今回の制度は、介護人材不足への対策でもあります。

包括としても

  • 地域の事業所支援
  • 情報提供

が重要になります。


介護事業所が準備すること

今回の改定に向けて、事業所では次の準備が必要です。

処遇改善計画の見直し

新しい区分に対応するため

  • 処遇改善計画書
  • 賃金改善内容

を確認します。


ICT導入の検討

ロ区分を取得する場合

  • 介護ソフト
  • 記録システム

などの導入が重要になります。


介護ソフトの更新

介護請求ソフトでは

  • 新しい加算区分
  • 請求データ

の対応が必要になる可能性があります。


まとめ

令和8年6月の介護報酬改定では、
介護職員等処遇改善加算の区分が拡充されます。

新しい区分

  • Ⅰイ
  • Ⅱイ
  • Ⅰロ
  • Ⅱロ

ポイント

  • 介護従事者へ対象拡大
  • 生産性向上の取り組みを評価
  • ICT導入などが重要

介護事業所や地域包括支援センターでは、制度内容を確認し早めに準備を進めることが重要です。